ビハール州

ビハール州は、人口は1 億408万8452人(2011年国勢調査)でインド全州の中で三番目に多い一方、識字率は63.8%でイン ド全州の中で最下位となっています。ビハ ール州の労働者の7割が農業に 従事し中でも土地を持たず、他人の田畑で単純労働に従事する人々が半分 以上を占めています。ビハール州内では雇用機会が限られているため、州外へ出稼ぎに出る人が非常に多い州でもあります。

ブッダガヤの町

ブッダガヤの町は、ビハール州の南部に位置する(図B)。ブッダガヤへは、約30分の距離にあ るガヤ空港、約40分の距離にあるガヤ駅からそれぞれ飛行機と電車でアクセスが可能です。空港は、登場ゲートが1階と2階の計4つほどで、デリーやコルカタといった大規模な空港と比 べると、非常に小さい地方空港です。ブッダガヤは、仏教の開祖、ブッダが悟りを開いた地、つまり仏教の聖地として有名です。町の中心部には世界遺産である「マハボディ寺院」があり、仏塔の横の菩提樹の下でブッダが悟りを開いとされている。スリランカ、チベット、タイをはじめとする、世界中の仏教徒が巡礼として、またそのほかに国内外の多くの観光客もブッダガヤを訪れます。

ブッダガヤの町では基本的に観光業に従事している人が多く、ホテルやレストランのスタッフ 、ツアー会社などで働いています。その他、露店商や町の東側で店を営む人、公的医療機関であ る公立病院や警察、公立学校やNGOで働く人が多くなっています。

(マハボディ寺院)
(ブッダガヤの町)

スジャータ村

 スジャータ村は、ブッダガヤの東側にかかる橋を渡ったところに位置する村です。スジャータ村は、のちに仏教を開くブッダが村の近くのマハカラケープという山で長期間瞑想した後、山から降りてきた際に村の地主の娘であったスジャータがミルク粥を与えた場所として有名です。また、スジャータ村にはインド国内で有名なヒンズー寺院が複数存在していることもあり、国内外の観光客がスジャータ村を頻繁に訪れます。

2011年国勢調査によると人口は3,798人、ブッダガヤにある139の村の中でも7番目に多く、ブッダ ガヤの中で相対的に人口が多い村となってます。スジャータ村の識字率は約62.7%(小数第2位四捨五入)

村の生活

スジャータ村では、多くの人が農業に従事しています(労働人口の約64.4%)。内他人の土地での単純労働に従事している人が過半数を占めています。農業以外は、ブッダガヤの町のホテルやレストランで働く人、また露店や小さなスーパーを営む人もいて、様々です。

多くの家はレンガ又はコンクリートでできており、家屋の中では電気・水道を使うことができます。

スジャータ村には合計8つの学校があり、子どもたちはいずれかの学校、もしくは村外の学校に通います。村には公立学校が1つ、そのほかNGO等の学校が5つほどありますが、CBSEのような良質な学校はありません。

 子どもたちの多くは8年生まで村の学校に通い、9年生以降は橋を渡ってブッダガヤの町にある学校に通います。(ビハール州では、5+3+2の体制、前期初等学校5年、後期初等学 校3年、前期中等学校2年の体制をとっています。後期中等教育を終了すると高等教育の範囲となります。 ) 

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